屋根リフォームのタイミングは特にトラブルがなければ判断材料としては上記の目安で考えて良いかと思います。但し雨漏りなどのトラブルがあった際はできるだけ早く処置することが大切です。
○粘土瓦の場合
よくあるトラブルは瓦のズレや割れ、漆喰の剥れです。雨漏りしていない状態であればそれらを補修することによって事前のトラブルを回避できます。粘土瓦は塗装等のメンテナンスはできないので古くなれば全面的にリフォームすることをおすすめします。最近では様々な形状があり和風・洋風ともコーディネートができます。
○化粧スレートの場合
一般的にカラーベストと呼ばれたりもしますが、種類や呼び名はたくさんあります。比較的軽量・安価でズレなどにも強いことから新築などによく用いられます。耐用年数は短いのですが再塗装することによって機能を回復します。しかし傷んだまま放置すると反りや割れがあちこちに発生し、全面的にリフォームが必要になります。以前のスレート瓦にはアスベストが含まれていましたが、現在販売している物はゼロアスベストです。
○セメント瓦の場合
文字通りセメントでできた瓦でモニエル瓦が有名です。主に洋風の意匠性が特徴です。漆喰のトラブルや瓦の塗装の劣化が進むとリフォームが必要です。これも再塗装することにより機能を回復しますが傷んだまま放置すると瓦の石灰成分が溶け出し強度が失われ、ボロボロになることがあります。
○金属瓦の場合
屋根材の中で最も軽量の部類で地震に強く、様々な意匠性が特徴です。耐用年数も比較的長く再塗装もできる屋根材です。主なトラブルとしては表面塗装の劣化がありますが、比較的新しい材料のため、弊社ではまだメンテナンスの必要な状態を確認できていません。 |