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足場を組み立て、初めに外壁タイルの目視検査・打診検査をすみずみまでくまなく行います。

そして外壁タイルの割れ・浮き・剥離を点検し、もれなくマーキングをしていきます。

なんせビルは壁の面積が大きいので、結構な時間が掛かります。

全て手作業ですから・・・。

しかし！！

この作業が最も重要で、このあとの工事の出来を決める大切な作業なのです。

だから！

黙々と作業を進めます。

検査時にマーキングした、補修の必要な割れた外壁タイルを、丁寧に撤去します。

近隣や階下に破片や埃が飛散しないよう慎重に行います。

撤去した外壁タイルの下のひび割れを、Vカットして補強・防水シールを丁寧に注入します。

浮きのある部分は目地に穴をあけ、下地補強樹脂剤を十分に充填します。

目地の穴を埋めれば、外見は全くわかりません。

きっちりと点検し、きっちりとこの作業をしていないと、水がタイルや壁の隙間から浸水し、タイルの剥離を進めてしまいます。

あまり放置すると、時にはタイル自体が落下することも・・・。

これ、ホントの話です。

窓まわりや壁のジョイント部分の古いシールをきれいに除去し、新しいシールを打ちます。

これを怠ると、ある日突然に不思議なところから雨漏りしたりします。

防水のキモともいえる部分です。

周辺環境や実際の状況にもよりますが、外壁の補修とともに打ち替えるのがごく一般的です。

一度雨漏りし始め、水の通り道ができてしまってからの補修は、全ての工程において、非常に手間が掛かります。

せめて最低でも１０年に一度は外壁のメンテナンスができれば良いのですが・・・。

新しい外壁タイルをしっかり貼り付けます。

同種類のタイルが既に販売されていない場合は同じ形のタイルを近似色にて製作したりします。

全く同じ品番のタイルでも日焼けや色落ちによって新しいタイルを貼ってよけいに補修跡が目立ったりするので色あわせも慎重に行います。

はつり取った箇所を一つずつ、整然と並べて貼り付け、目地を埋めていきます。

足場を慎重に撤去し、完成です！

すっかりきれいになり、大変喜んでいただけました！

右隣は新築マンションですが、美しさは引けを取りません！

今回は社屋ビルの工事です。

一見したところ、築年数も古くなく、何も問題がないように見えますが・・・。

実はビルのあちらこちらで雨漏りが発生しているとのこと。

特に窓まわりからの漏水がひどく、原因は窓周辺のシーリングの経年劣化のようでした。

近寄ってみてみると、窓まわりだけでなく外壁そのものにもあちこちにヒビが入っています。

今回は低コストでこれらを修復することになりました。

今回は外壁の総面積に比べ傷んでいる面積が少ないので、足場を仮設せずゴンドラ作業を行うことになりました。

まず傷んだり落下してしまった部分を補修します。

これはいつも通りに作業を進めます。

外壁のつなぎ目である部分のシーリングも大分劣化しやせ細っていました。

その部分についても一度古いシーリングを丁寧に剥がし、新しいシーリングを再度打ち直していきます。

普段はなかなか気がつかない、こういった部分も漏水の原因となることがあるのです。

上の写真でお分かりになりますでしょうか？

漏水を防ぐ役割を果たすはずの窓まわりのシーリングが、やせ細って隙間ができてしまっています。

これでは残念ながら雨が入っても仕方がありません。

これは何もこの物件に限った事ではなく、一般住宅にも起こる現象です。

これも丁寧に剥がし、定着剤を塗布し、新しいシーリングを打っていきます。

最後に丁寧に仕上げていきます。きれいに仕上がるのは熟練の職人の腕前です。

その他シーリングの打ってあるところを再度打ち直していきます。

ビルやマンションの場合はシーリングで施工している場所が多く、これらは必ず定期的なメンテナンスが必要となってくるところです。

念のため、漏水の原因箇所でないところも、シーリングを打ち替えます。

こうしておけば「こちらを治した後、またこちらから・・・」というようなことを防ぐことができます。

水の浸入を未然に防ぐことが物件を長持ちさせていく秘訣です。

完成しました！

ようやく漏水も止まり、一安心です。