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シックなトイレ

トイレの最も重要なものといえば当然便器ですが、便器はほとんどが陶器製のため、丁寧に使えば長持ちします。

ただあまりにも長く使っているお宅で時々見られますが、細いヒビが数多く入ってくることがあります。こうなれば取り替えたほうがいいでしょう。

トイレの場合は便器本体よりもタンクまわりや配管まわりのパッキンが傷み、漏水するケースがよくあります。

こういうときはパッキンそのものが寿命なので早めに交換しましょう。

最近の便器はコーティング加工が施されているもの、タンクに結露が出ないものなどがほとんどで、節水効果が高いものが多くなっています。

トイレは毎日使うものですので、使い勝手を考えれば壊れる前にリフォームするのも一つの手ではないでしょうか。

爽やかなトイレ

最近のトイレは非常に多機能になっており、どんどん使い勝手が良くなっています。

便器だけを見ても、冬場などにタンクが濡れない防露機能や節水機能、汚れの落ちやすい便器の形状やコーティング加工、トイレの流し方の工夫などが多くの便器に採用されています。

便器そのものはそれらを基本性能として徐々に改良されていくものと思われます。

トイレの中でも革新的に進歩しているのは温水洗浄便座の方で、各メーカーとも開発にしのぎを削っていますが、めだたないながらも便器本体も確実に進歩しているのです。

フチなし形状

温水洗浄便座といえばTOTO「ウォシュレット」、INAX「シャワートイレ」などが代表格ですが、その他のメーカー商品も含め、最近のトイレには便利な機能がてんこ盛りです。

便器には温水洗浄便座を後付けするものと、一体になっているものと２種類ありますが、機能はどちらもあまり変わりません。

温水洗浄便座の機能の代表的なものは下記の通りです。まず欲しい機能を選択してから商品を選ぶ方が近道です。

洗浄機能（おしり・ビデ・マッサージ洗浄等）
温水洗浄便座の代表的な機能です。
最近のものはただ洗うだけでなく、洗い方にこだわったものや、水流の変化でマッサージ効果を狙った商品などがあります。

暖房便座機能
これも温水洗浄便座の代表的な機能です。
もうこの機能のために購入するといっても過言ではないでしょう。
特に冬は手放せませんね。

節電機能
最近の商品にはほとんどついています。
無駄な暖めっぱなしを防ぎ、電気代を節約します。

クリーニング機能
ノズルまわりを洗浄する機能です。
ほとんどの商品についています。

脱臭機能
トイレ使用時にニオイを取ってくれる機能です。

温風乾燥機能
洗浄後に乾燥させる機能です。

リモコン機能
本体をリモコンで操作する機能です。振り返り動作がなく、便利です。

開閉機能
便座の蓋を開閉する機能です。
トイレに入ると自動で開閉するものや、リモコンスイッチで開閉するものなどがあります。

自動洗浄機能
トイレ使用後に自動的に便器を洗浄する機能です。

室内暖房
トイレ内を温風暖房する機能です。

サウンド機能
トイレ内にここちよい音楽を流す機能です。

その他各メーカー独自の機能を採用している商品も多いので、色々と見てみるのも楽しいかもしれません。

和風なトイレ

快適トイレのウォシュレット

各メーカーによって多少の違いはありますが、トイレを選ぶ際は下記のような方法が一般的です。

〜　便器のタイプで選ぶ　〜
まず和式便器か洋式便器かを選びます。
洋式を選ばれる方がほとんどかと思いますが、洋式の場合はまず従来の便器とタンクが分離したタイプかタンク一体型タイプかタンクレスタイプかを選びます。

選ぶ基準としては、お手入れのしやすさ、商品のコンパクトさ、機能の豊富さなどがあり、良い順番で並べると、タンクレスタイプ、タンク一体型タイプ、従来のタイプになり、価格もほぼ同じような順番で高くなります。

和式便器から洋式便器へ変更する場合はトイレのスペースに注意が必要です。一般的に和式のトイレはスペースが狭いケースが多く、そのまま洋式便器を設置すると膝にドアがあたって閉まらないというようなことがおきたりします。コンパクトな洋式便器でカバーしましょう。

またタンク一体型タイプ、従来タイプについては、タンクに手洗付のものと手洗なしのものがありますのでそれも選びます。
便器や便座の機能は便器のシリーズによっても違いますので、機能の種類と同時に選んでいく必要があります。

あと、最近の便器は色の種類が多くなってきました。
ホワイト系だけでも数種類揃えているメーカーもありますので、ご自分のイメージに合った色を選んでください。

〜　機能で選ぶ　〜
便器や便座には様々な付加機能がありますので、必要な機能がついている商品を選択します。
先にこちらを選んでから便器のタイプを選ぶのも一つの手です。

〜　オプションで選ぶ　〜
最近では手摺、手洗器、収納などが一体化されたシリーズも多く、リフォームで使用できる商品もかなり多くなってきました。
トイレ空間をトータルで考えるなら、そういったオプションから商品を選んでいくことも選択肢の一つでしょう。

機能十分なトイレ

コンパクトトイレ

最近ではキッチンやお風呂と同様に各メーカー共様々に工夫したトイレが販売されており、特にリフォーム用の各種部材が数多く開発されているので施工に困ることは非常に少なくなりました。

しかしながら、リフォームできない時がまれにあったりします。

マンションなどの大規模改修で多いのですが、大きく位置を動かしたため排水勾配が確保できないというプランであったりするとキッチンやお風呂と同様にトイレのリフォームが非常に難しくなります。

ご自分でトイレのプランを考えられる場合はそういった点に注意が必要です。

そのリフォームする建物の条件にもよりますが、上記以外の条件ならだいたいはリフォームできるのではないでしょうか？

同じメーカーでもトイレの場合、組み合わせしだいで数多くのパターンがあり、一見カタログを見ただけでは違いがなかなか判断できません。

自分の希望だけ伝えてリフォーム業者さんに選んでもらうという方が多くおられます。それがもっとも良いかもしれませんが、簡単にご説明します。

トイレに関しては、値段の差は付加機能の差だと考えて下さい。

基本性能はほとんどのトイレが満たしていますので、後は基本からどれだけ使いやすくなるかで価格が変わるのです。

便器を例に挙げると、現在のほとんどの商品がコーティング加工されており、汚れに対して備えがされています。

価格の高いものを見るとそれに加え、便器の縁の形状をより掃除のしやすいものになっていたりします。

またより節水能力があるものやよりコンパクトなトイレほど値段が高い傾向にあります。

値段が高いものになれば「こんな小さなトイレスペースにこんなに費用がかかるの？」とびっくりされる方もおられるかもしれませんが、トイレは毎日使うものですし、長持ちするものです。

少々値が張っても予算の範囲内でより使いやすいトイレを選択されるのが賢明だと思います。

モダンなトイレ

トイレをリフォームする際に合わせて検討してみたい工事をいくつかご紹介します。

トイレ内手洗器
トイレの中に手洗器をつける方が増えています。
以前はタンクの手洗器を使う方が一般的でしたが、近年ではそこで汚れた手を洗うことをためらう方も多くおられるようです。
特に高齢者の方や体の不自由な方は、振り返り動作の必要なタンクの手洗が使いにくいことも多く、これからはトイレ内に手洗器をつけることが一般的になると思われます。
トイレ内のスペースが許せば是非検討したい商品でしょう。

手摺
これからトイレを新しくリフォームされる方はぜひ取り付けて欲しいものです。
手摺は一見ただ壁に簡単に取り付けてあるように思いがちですが、全体重をかけることを想定して、あらかじめ下地をしっかりと作る必要があります。
もちろん後から取り付けることも可能なのですが、はじめにつけておくことによって余計な費用をかけずにすみますし、トイレ内がきれいに納まります。

トイレ内の壁・天井・床
和式便器から洋式便器へ交換する際は、トイレ内の壁・床の工事は必須です。
洋式から洋式という場合でも、意外と汚れているケースは多いので、一緒にリフォームした方が無難です。

窓
少し予算があれば、トイレに窓を設置するのも一つの手です。
トイレの換気にはとても有効です。

トイレ内照明
トイレの照明を交換するだけで気持ちよい空間に変わります。
また消し忘れなどを防ぐためにセンサー付照明なども検討してみてもよいでしょう。

換気扇
トイレには換気扇が必須です。
ですが掃除をする機会がなかなかなく、いざリフォームしてみると、トイレの換気扇だけが汚れたり傷んでいたりすることが多くあります。
トイレリフォームと同時に新品に交換してみてはいかがでしょうか？

トイレ内収納
トイレにトイレットペーパーなどの備品を置きたいという声はよく耳にします。
便器上部のデッドスペースなどに吊戸棚などを設置するのが一般的ですので、一緒に工事をしてみるのも手です。

暖房器具
リフォームとは少し違いますが、トイレに暖房器具をおいてみてはいかがでしょうか？
特にトイレは高齢者には冬場の大きな温度差によって急激に血圧の変動がおきやすい場所でもあります。
ちょっと贅沢と思われるかもしれませんが体に優しいトイレになりますよ。ちなみに暖房便座の中には室内暖房機能つきのものもあります。

機能的なトイレ